「仮想通貨脱税」2020/1/24 扶桑社
| 著作
作家・橘玲氏も推薦!!
マルサを超える国税最強部隊「資料調査課」出身の著者が描く緊迫の金融小説が誕生!
「タックスヘイヴンやオフショア法人を使った
仮想通貨の租税回避スキームと
それを暴こうとする税務当局の執行体制とその限界が
元国税実査官によって明かされる。」(橘玲氏)
仮想通貨のマーケットテイカーで、大口取引者を指す「クジラ」とも呼ばれる北条悟は、
マルチネットワークグループのリーダー・豊丸に
アルトコイン「ビリオネアトークン」のICOをもちかけ、
18億円もの巧妙な脱税スキームを企てる。
一方、東京国税局課税第一部の高松と菅野は、セミナーで多数の会員を募り、
勢力が急拡大している「ビリオネアトークン」に危機感を抱き、
違法な税金対策を打ち崩すべく調査を開始する――。
(本文より)
「仮想通貨で儲けた奴のことをなんて呼ぶか知ってるか」?
菅野が首を傾げると、
「『億り人』って言うらしいぜ。気が利いてるようで、なんだか胸糞の悪いダジャレだよな」
「まったくです」菅野は苦い顔をした。「脱税しておいて『億り人』を名乗る奴なんざ、我々が追徴課税という名の冥界への『おくりびと』になってやりましょう」
元国税局実査官である著者による綿密な取材に基づいた圧巻の金融小説!