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申告漏れランキング(国税庁リリース)

2位に眼科医がランキングしました。
まずは、これについてコメントしました。
悪質なケースでは、自由診療売上を申告から除外したり、個人的費用として高級車や飲食費を否認(追徴)されたのではと想像しました。10年くらい前に、歯医者さんなどをターゲットに「フェラーリ、ポルシェ、クルーザーは必要経費にできませんか?」みたいなセミナーをやったときには盛況でした笑。裁判例や裁決例(国税不服審判所)を引き合いに是否認のポイントをお話ししましたが、皆さん熱心に聞いておられました。
この国税庁リリースを見るときに注意しなければいけないのは、このランキングは「1件あたりの申告漏れ」なのです。調査母数と重加算税適用事案が不明です。極論ですが、全国の眼科医を1件しか調査してなくても、高額申告漏れがあればランキングすることになります。いわゆる見解の相違なのか悪質(仮装、隠蔽の事実の有無)な案件の割合は読み取れません。
納税者から印象操作と非難されないためにも、統計の見方に影響する母数は織り込んだほうが良さそうです。
さらに転売ヤーについては、国税はSNSのチェックもしてますので、適正申告をお願いします!みたいなこともテキスト化してもらいました。
年が明けたら所得税確定申告の時期を迎えることになります。早めの準備と適正な申告を心掛けてください。

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