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税務調査立ち会い

昔のプロ野球でよく使われた言葉、それは「消化試合」。いまのように、クライマックスシリーズなんてのがなかった頃、シーズン終盤で明らかに優勝できないチームが行う「やる気のない試合」をそう呼んだ。
国税調査マンのいわゆるペナントレースは、7月から翌年6月を事務年度として実施される。この場合のペナントレースとは、勤務評定に影響する「税務調査の成績」を意味する。調査担当部署に配置されると、年間調査件数(いわゆるノルマ)はこなさなければいけない。
仮に30件処理するとしよう。全件、優良事績(多額の追徴や新しい調査手法の開発で表彰される案件)になったら、心身ともに相当ハードになる。(そもそも、全件ハードになるようには指令していないが…)国税調査マンとしては、大口不正や悪質案件に傾注したいので、軽い案件はスルーしたいものだ。今年はいい調査結果が続いたから、この軽い案件は早めに終結したいなぁ、などと感じたりすることもなくはない。そう、自分が担当する案件の結果を、勝手に自己評価して残りの案件を斟酌するものとも言えなくもない。
勤務評定は、7月にスタートして翌年3月末までの調査結果が対象になる。3月を過ぎた案件は翌年の勤務評定の「参考」になる程度だ。人事レースで高得点を取るには、3月の締めまでにまとめなければいけない。4月以降にずれ込む案件は、比較的に「消化試合」に陥りやすいといえよう。
あっ、みんながみんな、税務調査で消化試合しているわけではありませんからw
これとは異なり、1年中消化試合みたいな国税調査マンもいたりして~!
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そろそろ所得税確定申告のシーズンですね。私も自分の申告の準備を始めました。税務調査で追徴されるような申告はしませんが(あたりまえだのクラッカー)、慌てて作業するとミスしやすいので注意してください。

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